言葉が遅い子の特徴と原因は?【2歳・1歳・発達障害・4歳・トレーニング】

周りの子はたくさんお話しているのに、うちの子はまだ言葉が出ない、と不安になっていませんか?子どもの成長には大きな個人差があると分かっていても、つい周りと比較して焦ってしまいますよね。この記事では、子どもの言葉と年齢の目安、言葉が遅れている原因について分かりやすく解説します。さらに、今日からお家で実践できる、子どもの言葉の発達を優しく促すための関わり方もご紹介しますよ。

子どもの言葉と年齢の目安

【誕生から1か月頃】泣く

生まれたばかりの赤ちゃんにとって、泣くことは唯一の伝達手段です。お腹が空いたときやオムツが汚れたときなど、不快な時に声を上げますよ。この時期の涙や叫びには、悲しみや怒りといった感情はなく、誰かに何かを要求するという明確な目的もまだ持っていません。体の仕組みによる、刺激への自然な反応として泣き声を上げています。周囲がその声に気づいてお世話をすることが、成長の出発点です。

【生後2か月頃から】クーイング

生後2か月頃を目安に、クーイングと呼ばれる声を出し始めますよ。「あー、うー」といった、唇や舌を使わない柔らかい響きが特徴です。この声は、赤ちゃんがリラックスして心地よいときによく聞かれますよね。喉の形や息の使い方が変化してきたことで、音が出るようになります。言葉としての意味はありませんが、自分の声を楽しんでいる状態です。声が聞こえたら、優しく言葉を返してあげると赤ちゃんも喜びますよ。周囲とのやりとりを楽しむ、大切なコミュニケーションが始まります。

【生後5か月頃から】喃語

生後5か月頃になると、「ばぶー、だだだ」といった喃語を発し始めますよ。赤ちゃんの骨格が整い、音を作る器官がしっかりと成長してくる頃です。唇や舌を使って音を操れるようになり、出せる声の種類がグッと増えます。この時期は、周りの人の話し声や自分の声に関心を持ち始めるのが特徴。声には何か意味があるものだと、頭の中で少しずつ認識し始めています。おしゃべりの練習をしている姿を見ていると、とても愛らしいですよね。声を出したときは、上手だねと笑顔で反応してあげましょう。

【生後10か月頃から】指差し

おしゃべりの練習が進むと、生後10か月頃には指差しが見られるようになります。指差しは、周囲のものを正しく見分ける高い認知機能が育ってきた証拠。あっちを見て「あれが欲しい!」といった気持ちを指先で教えてくれますよ。また、自分の世界が広がる一方で、知っている人と知らない人の区別もハッキリします。この時期特有の人見知りが始まると、少し戸惑うママやパパは少なくありません。身振りや手振りでの表現が上手になるにつれて、喃語は少しずつ減っていきます。言葉の一歩手前にある、体を使った大切なコミュニケーションの時期です。

【1歳頃】一語文

ご飯をまんま、両親をママやパパと呼ぶのが、この1歳頃からの特徴です。特定のものをしっかりと指して、ひとつの単語で話す一語文が始まりますよ。赤ちゃんはパ行やバ行、マ行といった音を発音するのが得意な傾向にあります。これらは両唇音と呼ばれ、唇を合わせて出すので赤ちゃんにとって発音しやすい音です。得意な音を上手に使いながら、自分の意思を積極的に伝えようとしてくれますよ。さらに成長してくると、「わんわん」や「バイバイ」といった単語も増えていきます。同じ言葉を繰り返すおしゃべりが増えて、毎日の会話がさらに楽しくなります。

【1〜2歳頃】二語文

一語文を話すようになって数か月経つと、1〜2歳頃に二語文が始まります。「ワンワン、いた」や「ママ、あっち」のように単語を2つつなげて話しますよ。名詞と動詞などを組み合わせることで、伝えたい意味がより具体的になります。話し始めの時期はまだ拙く、言えるときと言えないときがあります。日によってムラがあっても、子どもの中では言葉がどんどん育っていますよ。初めて二語文が出て数か月で、本格的に話せるようになります。

【2〜3歳頃】三語文

2〜3歳頃になると三語文をおしゃべりし始めますよ。「わたし、お菓子、食べる」などの言葉です。主語と目的語、そして述語をきれいに並べて、お話ができるようになります。ただ、最初からいつでも長い文章を上手に話せるわけではありません。三語文を上手に言えたかと思えば、時には二語文に戻ることを繰り返して育ちます。一歩進んで一歩下がるように見えても、言葉の力は着実にステップアップしていますよ。思い出や嬉しかった出来事を、たくさん教えてくれるようになる時期です。

子どもの言葉が遅れている原因は?

言葉が理解できていない

言葉を自分から発するためには、まずその単語が何を意味しているかを知る必要があります。意味が分からない状態では、子どもも言葉を使って伝えることができません。原因として、普段から言葉を耳にする機会が少ないことが挙げられます。あるいは、耳に入ってきた音の意味を脳で処理することに、難しさを抱えているケースもありますよ。普段の様子から、名前を呼んだときにしっかりと目が合ったり振り向いたりするか確認しましょう。「わんわん」や「車」と言ったときに、そのおもちゃを指さすなど、分かっている仕草があるかが大切です。まずは焦らずに、日常の音や言葉にどんな反応を示すかを優しく見守ってみてくださいね。

単純性言語遅滞

字面だけを見ると難しそうですが、これは単純に言葉の成長がゆっくりな状態のことです。病気や障害ではなく、おしゃべりが始まるペースに個人差が出ているだけなので安心してください。例えば、身振り手振りで自分の気持ちを伝えようとしたり、大人の指示を理解している様子が見られると、成長とともにおしゃべりが増えていく傾向があるようです。今は心の中にあるコップに、一生懸命言葉を溜めている大切な準備期間です。焦らずに、お子さんならではの成長の歩みを優しく見守ってあげましょう。

聴覚に問題がある

耳の聞こえ方に問題があることで、言葉がうまく出ないケースもありますよ。中耳炎などの耳の病気を繰り返している子どもは、言葉の遅れの原因が見つけにくいことがあります。成長の途中から聞こえにくくなったり、片耳だけ、あるいは高い音だけが聞こえないケースがあるからです。大きな物音や声には普段通り反応するため、周りも「聞こえている」と思い込んでしまいがちですよね。そのため、耳の不調に気づくのが遅れて、結果的に言葉の遅れにつながることがあります。名前を呼んでも振り返らないことが多いなと感じたら、一度耳鼻科で相談してみると安心ですよ。

発達障害や知的障害がある

言葉の遅れの背景に、発達障害や知的障害があるケースもありますよ。普段のお子さんの様子で、感情の起伏が分かりにくく、表情にあまり変化がないことはありませんか?バイバイなどの真似や、自分の気持ちを伝える身振り手振りが少ないなどの特徴があります。また、特定のやり方に強いこだわりがあり、思い通りにいかないと激しく癇癪を起こすことも特徴の一つです。このような特徴が複数見られる場合は、発達障害や知的障害の可能性も考えられます。一人で悩まずに、定期健診や地域の保健センターで専門家に相談してみるのがおすすめですよ。

子どもの言葉の発達を促すためにすることは?

積極的にゆっくり話しかける

子どもの言葉を育むためには、まず大人が積極的におしゃべりをお手本として見せてあげることが大切です。話しかけるときは、普段よりも少しスピードを落として、ゆっくり、おだやかな声を意識しましょう。ゆっくり話すことで、子どもは一つひとつの言葉の音をしっかりと聞き取ることができます。また、話しかけるときは、お子さんの目線に合わせて正面から向き合うのがポイントです。大人の口の動きや表情を見ることも、子どもにとっては言葉を学ぶための貴重な情報になりますよ。お散歩のときやごはんの時間など、日常のあらゆる場面で優しい声をたくさん届けてあげてくださいね。

絵本を読む

日常生活ではなかなか出合えない言葉がたくさん出てくる絵本は、言葉の発達を促すのにぴったりです。絵本を通じて新しい単語に触れることで、語彙力だけでなく豊かな想像力も一緒に培うことができますよ。読み聞かせの途中で、子どもが気になった素振りを見せたページがあれば、そこで一度止まってみましょう。「にゃんにゃんだね」などと、絵を指差しながら優しく声をかけてあげるのがおすすめです。まだ言葉の意味をしっかり理解できていないように感じても、焦る必要は全くありません。根気よく何度も読み聞かせてあげることが何よりも大切です。

選択肢をあたえる

日常のコミュニケーションの中で、子どもが自分で選べるような工夫をしてあげましょう。お出かけの前に「青いお洋服と、赤いお洋服、どっちを着る?」と、実物を見せながら聞くのがおすすめ。2つのものを見比べてどちらかを選ぶ過程は、子どもの脳を心地よく刺激してくれます。これを繰り返すうちに、ものの違いや色など、比べるという概念が自然と理解できるようになりますよ。この概念が身に付くことが、物事を頭で整理して言葉にする力へと繋がっていきます。言葉が出なくても、指差しや視線で選べたら、自分で選べたねとたくさん褒めてあげてくださいね。

歌を歌う

一緒に歌を歌うことも、子どもの言葉を豊かに増やすきっかけになります。歌を楽しむときは、歌詞が載っている本やカードを一緒に見るのがおすすめですよ。あえて漢字にふりがながない歌詞を見ることで、言葉の意味を捉えやすくなります。たとえば、『はし』という響きには、橋、箸、端、など様々な意味がありますよね。ひらがなだけにするよりも、漢字があった方が正しい意味を視覚的に理解できます。幼い頃から歌詞を目で追いながら歌うことで、自然と漢字に親しむ力も育ちますよ。

先回りして話さない

子どもが何かを伝えようとするとき、大人が先回りして話さないようにしましょう。子どもが指をさしただけで「はい、お茶ね」とすべて先手を打つのはもったいないです。大人がすべてを代弁してしまうと、子どもが言葉を出す機会を奪ってしまいますよ。お茶が欲しいのかな、と感じても、まずは「どうしたの?」と少し待ってみてください。言葉を出そうと一生懸命に考えている時間を、おだやかに見守ってあげることが大切です。言葉にならなくても、子どもなりに伝えようとする力をじっくり引き出してあげましょう。自分で伝えられたという達成感が、次のおしゃべりへの大きな意欲に繋がっていきますよ。

言い間違いを指摘しない

子どもの可愛い言い間違いを見つけても、細かく指摘しないようにしましょう。おしゃべりの途中で言葉が少し間違っていても、わざわざ訂正する必要はありません。言葉を何度も直されてしまうと、子どもは話すこと自体が嫌になってしまいますよ。間違いを正すのではなく、大人が正しい言葉を使って優しく会話を続けてあげてください。大人が綺麗な発音でお返事を繰り返すうちに、子どもは自然と正しい音を覚えていきます。

まとめ

心配な場合は専門機関を受診しよう

子どもの言葉の発達スピードは、一人ひとり本当に大きな個人差があります。他の子と比べて遅いと感じても、焦らずに日々の温かい関わりを続けていきましょう。しかし、心配な場合は、定期健診や地域の保健センター、かかりつけの小児科などの専門機関を受診してみるのがおすすめです。専門家に相談することで、その子に合った具体的なサポート方法や関わり方が見つかります。まずは気軽に身近な窓口を頼ってくださいね。