赤ちゃんが人差し指をピンと立てて何かを指す姿は、とても愛らしいものですよね。実はこの指差し、赤ちゃんにとって言葉を話す前の大切なコミュニケーション手段なのです。この記事では、指差しが始まる時期の目安や、成長に伴う月齢別の意味の変化を分かりやすく解説します。さらに、日常の中で上てに指差しを促すコツや、どうしても不安なときの専門の相談先についてもまとめました。ぜひ読んで参考にしてください。
指差しとは?

赤ちゃんのコミュニケーション
赤ちゃんの指差しは、言葉を話す前の大切なコミュニケーション手段です。最初は自分の興味があるものを指すことからスタートします。成長に伴い、取ってほしいという要求へと変化します。さらに、見てという共感や、大人の質問への応答へと発達しますよ。指差しは、赤ちゃんの心の成長を知る重要なサイン。しかし、成長のペースには個人差があるため、焦る必要はありません。子どもの伝えたい気持ちを、親子で楽しく見守りたいですね。
指差しは10ヶ月から11ヶ月頃に始まる
赤ちゃんの指差しは一般的に、生後10ヶ月から11ヶ月頃に始まります。それまでは泣くことでしか気持ちを伝えられなかった赤ちゃんが、自分の意思を親に伝えるために行う大切な仕草です。指差しは、赤ちゃんの世界や視野がぐっと広がった証拠でもあります。大好きなママやパパと気持ちを共有したいという心の成長の第一歩ですよ。言葉が出なくても、指差しを通して親子でたくさんの会話が楽しめます。人差し指をピンと立てて何かを指す姿は、とても愛らしいものです。子どもの伝えたい気持ちを受け止めながら、楽しく見守りましょう。
月齢別指差しの意味

10~11ヶ月は興味の対象を指差ししている
生後10ヶ月から11ヶ月頃の赤ちゃんは、興味の対象を指差しします。これは、自分の気になったものや見つけたものを指差す大切な仕草です。身の回りのいろいろなものに、好奇心が芽生え始めた証拠でもありますよ。まだ大人の反応を求めるのではなく、ただ見つけて指を差している段階です。赤ちゃんが指を差したら、大人がその方向を一緒に見てあげましょう。ワンワンがいるね、ブーブーが走っているね、などと優しく声をかけます。大人が名前を教えてあげることで、赤ちゃんの言葉のインプットに繋がりますよ。自分の指差したものに大人が反応してくれる喜びを、たくさん経験させてあげたいですね。
10~14ヶ月は自分の要求を指差ししている
生後10ヶ月から14ヶ月頃になると、自分の要求を指差しするようになります。これは、自分の欲求を大人に叶えてもらうための大切な意思表示です。あのおもちゃを取ってほしい、あっちに行きたい、などの気持ちを伝えていますよ。それまでは泣いて気持ちを訴えていた赤ちゃんが、具体的なおねだりを覚えた成長の証拠です。赤ちゃんが指を差したら「あれが欲しかったのね」と、優しく声をかけましょう。要求にしっかり応えてあげることで、赤ちゃんに伝わったという安心感が生まれます。自分の意思が相手に届く喜びを知り、さらにコミュニケーションが楽しくなっていきますよ。
12~18ヶ月は自分の考えを指差ししている
生後12ヶ月から18ヶ月頃になると、自分の考えを指差しするようになります。これは、自分の発見や楽しいという気持ちを大人と共有するための仕草です。自分が感動したものを、大人にも見てほしいという心の成長の証拠ですよね。赤ちゃんが指を差したら、そうだね、大きいね、などと共感して返してあげましょう。大人が笑顔でリアクションをすることで、赤ちゃんはとても満足した表情を見せます。気持ちが通じ合う嬉しさを積み重ねることで、表現力がさらに豊かになっていきますよ。
18ヶ月~質問の答えなどの応答
生後18ヶ月頃以降になると、大人からの質問の答えなどの応答として指差しができるようになります。これは、相手の言葉の意味をしっかり理解して正しく答える仕草です。「ワンワンはどっちかな?」「りんごはどれかな?」という問いかけに指で答えてくれますよ。それまでの自分から伝える発信だけでなく、相手との双方向のやり取りができるようになった証拠です。絵本を見ながら、バナナはどこ、などとクイズ形式で遊ぶのがおすすめですよ。正解できたら「見つけられたね、すごいね!」と、たくさん褒めてあげましょう。
指差しをしない赤ちゃんの原因は?

発達が遅れている
指差しをしない原因として、発達のペースがのんびりしていることが挙げられます。心や体の成長スピードには個人差があり、一人ひとり大きく異なります。そのため、1歳を過ぎても指差しをしない赤ちゃんは珍しくありません。指差しはしなくても、ママやパパの言うことを理解して動けていれば問題ないケースも多いです。周りの子と比べて焦る必要はありませんので、子ども自身の成長ペースを優しく見守ってあげましょう。
聴覚機能に問題がある
指差しをしない原因として、聴覚機能に問題がある可能性も考えられます。大人の呼びかけや周囲の音がうまく聞こえていない状態です。音が聞こえにくいため、言葉やコミュニケーションの発達に影響が出ている場合がありますよ。名前を呼んでも振り向かない、音が鳴るおもちゃに反応しない、などの様子はありませんか。普段の生活の中で、赤ちゃんの耳の聞こえ方に少しでも違和感がある場合は注意が必要です。もし気になる行動が重なるようであれば、小児科などで診察を受けましょう。専門家に早めに相談することで、適切なサポートやアドバイスをもらうことができますよ。
手差しをしている
人差し指を立てずに、手のひら全体で対象を指す手差しをしていることも原因の1つです。指先の細かいコントロールがまだ上手にできない時期によく見られる仕草ですよ。人差し指を使ってはいなくても、手のひら全体で何かを指すのは立派な意思表示です。赤ちゃんが手のひらで指を差したら「あれが欲しいのね」と、しっかり応えてあげましょう。大人がその気持ちを受け止めてあげることで、伝える楽しさをしっかり学ぶことができます。まずは手差しを通して、親子での温かいコミュニケーションをたくさん重ねていきましょう。
指差しを促す方法は?
先にお手本を見せる
まずは大人が指差しのお手本を見せることが大切です。赤ちゃんは大人の行動をよく見て、真似をしながらいろいろな仕草を学んでいきますよ。日常の生活の中で、大人が指差しのお手本を見せてあげましょう。お散歩中にもブーブーが走っているねなど、指差して声をかけてくださいね。大人が楽しそうに指差しをする姿を見せることで、赤ちゃんも興味を持ち始めます。言葉と指差しの動きをセットで見せることで、やり取りの仕方を自然に覚えていきますよ。
赤ちゃんが指差しをしたらしっかりリアクションをする
赤ちゃんが指差しをしたら、大人がしっかりリアクションをすることがとても大切です。赤ちゃんが指を差したときは、自分の気持ちを誰かに伝えたいと思っている瞬間ですよ。そのタイミングを逃さず、笑顔で応えてあげましょう。自分の指差したものに大人が反応してくれると、赤ちゃんはとても嬉しくなります。伝わったという喜びを感じることで、もっと伝えたいという意欲がぐんぐん育ちますよ。単語だけでなく「赤い車だね」「大きいね」と、言葉を足して返すのもおすすめですよ。
動画をあまり見ないようにする
指差しを促すために、普段からネット動画をあまり見ないようにすることも効果的です。テレビやスマートフォンの動画は、赤ちゃんにとって一方通行の刺激になりがち。画面を見る時間が長くなると、親子の対面でのやり取りや会話の時間が減ってしまいます。指差しなどのコミュニケーション能力は、人と人との双方向の関わりの中で育ちます。動画を見る時間を少し減らし、その分を親子のふれあいタイムに変えてみましょう。目が合ったり声が通じ合ったりする経験が、赤ちゃんの伝えたい気持ちを刺激します。
遊びながら指差しを教える
日常の関わりの中で、遊びながら指差しを教えるのもおすすめの方法です。勉強のように練習させるのではなく、楽しい遊びの中で自然に促していきましょう。例えば、おもちゃを2つ見せて「どっちが良い?」と、選ばせる遊びが効果的ですよ。赤ちゃんが欲しい方を触ろうとしたら、大人が指差しのお手本を見せてあげます。これだね、と指を差しながらおもちゃを渡すことで、選び方を学んでいきますよ。絵本を使った隠れんぼ遊びや、図鑑を一緒にめくる遊びも指差しの機会が増えます。楽しい雰囲気の中で、赤ちゃんが自発的に指を出したくなる工夫を凝らしてみましょう。
指差しとASD(自閉スペクトラム症)との関係は?

ASD(自閉スペクトラム症)は発達障害の1つ
指差しがなかなか見られないと、ASD(自閉スペクトラム症)などの発達障害ではないかと心配になる人も少なくありません。ASDとは、対人関係の難しさや、強いこだわりなどの特徴を持つ発達障害の1つです。心や体の成長スピードは子どもによってバラバラで、単にのんびりしているだけというケースも多くありますよ。しかし、ASDの傾向がある赤ちゃんは、周囲の人に関心を持つことが少し苦手な場合があります。1歳頃の段階では、指差しがないからといってすぐに発達障害だと断定することはできません。焦って病気と結びつけるのではなく、まずは赤ちゃん全体の様子を優しく見守ってあげることが大切です。
指差しの代わりにクレーン現象をする
指差しをしない代わりに、クレーン現象をするという特徴が見られることがあります。クレーン現象とは、自分の手を伸ばすのではなく、大人の手首や腕を掴んで対象物へと持っていく仕草のことですよ。例えば、お菓子の袋を開けてほしいときに、親の手を掴んで袋の上に持っていくような行動を指します。自分の手や指を使う代わりに、大人の手をまるでクレーンのように道具として使って要求を叶えようとする状態です。ASDの傾向がある赤ちゃんに見られる特徴の1つですが、これだけで発達障害だと判断することはできません。1歳頃の赤ちゃんには一時的に見られる仕草でもあるため、焦らずに全体の様子を観察することが大切ですよ。
指差しなど発達に関することを相談する場所は?

保健センター
指差しや発達のことで不安があるときは、地域の保健センターへ相談してみましょう。保健センターは乳幼児健診を行う場所であり、日頃のちょっとした発育の悩みを気軽に相談できる窓口です。専門の保健師さんや助産師さんが在籍しており、親身になって話を聞いてくれますよ。1歳半健診などの機会はもちろん、それ以外の時期でも電話や面談で子育ての相談に乗ってもらえます。地域に密着した場所なので、必要に応じてその後のサポートや他の専門機関を紹介してくれるのも心強いポイントです。
地域の子育て支援センター
指差しや発達について気軽に話をしたいときは、地域の子育て支援センターに足を運んでみるのがおすすめです。普段から親子で遊びに行ける身近な施設で、アットホームな雰囲気の中で相談ができますよ。センターには保育士などの子育ての専門スタッフが常駐しており、日々のちょっとした悩みを優しく聞いてくれます。遊ばせながら「最近指差しをしなくて心配で」と、世間話のようにつぶやくだけでも心が軽くなりますよ。他の子どもの様子を見ることで、成長のヒントをもらえたり安心できたりすることも多いです。専門機関へ行くのはハードルが高いと感じる方でも、普段の遊びの延長で気軽に立ち寄れるのが魅力ですね。
医療機関
指差しや発達のことで医学的な心配がある場合は、医療機関を受診して相談してみましょう。まずは、普段から子どもの様子をよく知っている、かかりつけの小児科に相談するのが一番スムーズです。予防接種や定期健診のついでに、指差しが遅くて気になっている、と伝えてみるだけでも丁寧に対応してくれますよ。小児科の先生は、耳の聞こえ方に問題がないか、体や脳の発達に遅れがないかなどを医学的な視点から診察してくれます。ネットの情報を見て不安を膨らませる前に、まずは信頼できるお医者さんに診てもらい、専門的なアドバイスをもらいましょう。
児童相談所
指差しや発達のことでより専門的なサポートを受けたいときは、児童相談所へ相談してみるのも1つの方法です。児童相談所は、子どもの健やかな成長や子育てに関するあらゆる悩みに対応してくれる専門の相談窓口ですよ。施設には児童心理司や専門のカウンセラー、医師などの発育に関するプロフェッショナルが多数在籍しています。そのため、一般的な育児相談よりも一歩進んだ、子どもの特性に合わせた具体的なアドバイスや検査を受けることができますよ。少し敷居が高く感じるかもしれませんが、子どもの発達に関する相談も快く受け付けてくれる頼もしい場所です。
まとめ
指差しで分かる子どもの成長を見守ろう

赤ちゃんの指差しは、心の成長のサインです。言葉が出ない時期だからこそ、指差しを通してたくさんの会話を楽しむことができますよ。成長のスピードは一人ひとり違うため、周りの子と比べて焦る必要はまったくありません。まずは日々の絵本読みや、お散歩中のやり取りの中で、子どもの伝えたい気持ちを優しく受け止めてあげましょう。もし不安なことがあれば、1人で抱え込まずに地域の保健センターなどの専門窓口に頼ってくださいね。

