子供のウソを見分けるには?【理由・原因は大人にも・接し方・発達障害の可能性】

皆様、こんにちは!

今回は、子供がつくウソについてまとめてみました。わかるようなウソから本当かわからないウソまで記事を読んでどのように接すればよいか参考にしてみてください。

早い子は2歳からウソをつく?!

みなさんは子供のウソつきに困ったことはないでしょうか?
子供のウソは、実は自分がウソをついている自覚がほとんどはないのです。

早い子で2歳からウソをつくようになってしまいます。
子供の特有のウソもありますが、私たち大人にも身に覚えがあるものもあります。
ウソつきはどんな場面でも嫌われますよね。ウソをつくことを習慣化してしまうと、年齢が上がってもその習慣が抜けずに嫌われたり、いじめの原因にもなります。
ではどうしたらウソつきが治るのでしょうか?

本記事では、子供のウソつきについて以下の内容をまとめました!

  • ウソをつく心理的理由
  • ウソつきの原因は大人にもあるということ
  • ウソつきの子供への対処法
  • ウソをつくのは発達障害の可能性も…

保育士さんはもちろん、子供のウソに悩む保護者の方もご家庭で役立つ部分もあります。
本記事を参考することで、子供のウソつきが癖にならず直すことができるかもしれません。
ぜひ最後までご覧ください!

なんでウソをつくのか?

願望を叶えてもらえないから

「こんなことがしたい」「遊園地に行きたい!」「自分も◯◯君みたいにできるようになりたい!」など…
願望を叶えてもらえなかったり叶わなかったりでウソをついてでも友達や先生に自慢したい!とウソをつくようになってしまうかもしれません。

現実世界と空想世界の区別がつきにくい

友だちの話から想像したり、願望が実体験と重なってしまいウソをついてる自覚がなく話してしまう…といったこともあります。

自分自身を守りたいためのウソ

自分が失敗してしまったことを隠したり、やりたくないことがあったり…と子供が自分自身を守りたくてウソをつくということがあります。
また、期待に応えたいという表れでもあり、自分のプライドを守る為にウソをついてしまいます。

大人にも原因が…?対処法とは

コミュニケーションが上手く取れてない

子供とのコミュニケーションは日々うまくできていますか?
全員と平等に話すのは保育士さんは難しいと思いますが、なるべくどんな子でも隔てなく声をかけるようにしましょう。

また、子供の話を途中で遮ってはいないでしょうか。

幼児は言語能力が低いので、思っていることを口にするまで時間がかかるため、急いでいたり、余裕がないと面倒に感じてしまってせっかくの幼児の言葉を遮ってしまうことはよくあることです。
すると、伝えようとしても聞いてくれない、という思いから会話を楽しいと思えず、コミュニケーション能力の低下にもつながってしまうこともあります。

逆にきちんと聞いてもらえている、と感じると幼児は会話を楽しい、と感じるようになり、積極的に話すようになり、自信に満ちていてウソもつきにくくなると思います。

他の子との比較ばかりしている

ときに、子供同士で競わせることもあると思いますが他の子と比較することはあまりおすすめしません。

競わせることで他人の評価を気にして常に他人の顔色を伺うようになり他人に依存して生きるようになってしまう子供もいます。
ついつい「◯◯ちゃんができたから〜」と言いがちかもしれませんが、比べる対象を過去の子ども自身に変更してマイペースに頑張る子を見守ってあげましょう。
ウソをついてでも先生やお母さんお父さんに認めてもらいたい!他の子よりも優っていたい!という気持ちにさせてしまうかもしれません。

「他人と比較しない事」は幼児教育で大事なことの一つでもあります。
他の子と競争させる教育はNGです。
他の子との比較をしない褒め方をすることで他人を卑下せずに尊重できてウソをつきにくい子どもになれたらいいですね。

きちんと褒めることができていない

子供一人一人にちゃんと褒めてあげてるでしょうか。
どんなことでも褒められるととても嬉しい気持ちになりますよね。
子供は大人に褒められると特に安心するもの。
なかなか褒められないことで、不安になってしまいついついウソをついてしまいます。

大人からするといとも簡単なことが、幼児にとってはとても難しく、大変なことなのです。
「〇〇ができた!」というように、日常生活での小さな成功をそのたびに褒めてあげるようにしましょうね。

褒めるときは具体的に褒めてあげる事を意識しましょう。
子どもの行動で褒められそうなポイントを見つけてあげて、補足説明をするように褒めると良いですね◎
挑戦して失敗したことに対しても褒めてあげるようにしてあげてください。
褒めるときは、結果だけでなく過程にも目を向けて褒める事が大事です!
そうやって褒める事で子ども達は自分のやった事をちゃんと認めてもらえた!と思い、存在意義が芽生えます。

ウソをつくことに怒りすぎないで

前述でも記載したように、子供のウソには理由があることがわかったと思います。
その子供の心理状況を知っていることで、怒らないでどう対処してあげたらいいかを考えてみてください。

例えば、褒めてもらいたい!という子供でしたら
苦手なことをなるべく無理にやらせるのではなく、得意なことを伸ばして思う存分褒めてあげましょう。

苦手なことをうまくやることができるのも確かに大事ですが、それよりも得意なことを伸ばしてあげた方が保育士さんも褒め言葉がスムーズに出てくると思いますし、成長がしやすいです。

子供達の得意分野を見つけてあげて伸ばしてあげてくださいね。

子供の自己肯定感が低くなっているかも…

「自己肯定感」とは、「ありのままの自分を素直に受け入れられることができる。自分の価値観や存在を肯定できる感覚」の事です。

自己肯定感が高いと、自信をもって様々なことに積極的に挑戦することができます。
しかし、自己肯定感が低いことで自信が出ずにウソをついてしまうことがあります。
子供が一人一人自信をつけられるような声かけを日々しているでしょうか?
自己肯定感を育むには、幼いころからの積み重ねが大切なので声かけを大事にしましょう。

子供のウソが見分けられない…

ウソの出来事や自慢で褒めると子供は調子に乗ってウソを頻繁につくようになります。
見分け方は難しいですがなるべくウソを見分けてウソをついてきた時にはきちんと叱るようにしましょう。
「あまりにもウソをつくんだったらおやつ抜きにするよ!」「ママやパパに言うよ!」とキツく叱ってもいいでしょう。

見分け方の例としては、例えば給食の時間に
子供が「苦手なものを食べれた!」と自慢してきたとしましょう。
しかし、実は先生の目を盗んでティッシュなどに嫌いな食べ物を詰め込みカバンや机の中に入れてたり、わからないように捨ててたりしてるかもしれません。

ですが、本当にちゃんと食べていた場合に指摘すると子供は「ちゃんと食べれたのに疑われた…」と思って悲しんでしまうことがあるので
もし、やってる姿を見つけても最初はあえて注意せずに2回目以降に本当に食べたのか?を確認するようにしてあげてください。
そうすることで、真偽をきちんと見分けることができるでしょう。

ウソは実は”成長の証”でもある?!

ウソは一見マイナスなイメージですが、子供の”成長の証”でもあるのです。
ウソをつくというのは実は結構頭を使うものです。
記憶力がよかったり、想像力を膨らませないとウソというのはつけません。
実際に咄嗟に頭を使って上手くウソをつき大人を騙せる子供は頭が良かったりします。
どうしたらバレないウソがつけるだろう?と頭の中で自分で試行錯誤して発言することができるからです。
しかし、やはりウソをつくことはよくありませんのでウソつき癖は早く治せるようにしたいですね。

ウソをついてしまうのは発達障害の可能性も?

発達障害とは?

子供がウソつきなだけではもちろん簡単に判断はできませんが、もしかしたら発達障害が原因になっている可能性もあります。

発達障害は、生まれつきの脳の特性です。
アスペルガー、注意欠如・多動症(ADHD)、学習症(学習障害)、チック症、吃音などといった種類があります。
これらは同じ発達障害でも特徴が異なり、一人一人の特性の現れ方が違います。

発達障害の中には言語をうまく使うことが難しかったり、想像力が凄くて空想と現実の区別がつかずウソをついてしまう…といったことがあります。
子供の特性を理解してなるべく寄り添って接してあげることが大切です。
また、発達障害の根本的な原因はわからないのですが、保護者の方の育て方が悪いわけではないので安心してください。

気になる場合は病院への受診を

できるだけ早めに専門機関への相談をオススメします。
病院だけでなく、地域の子育て支援センター・家庭児童相談室・児童相談所・保健センター・発達障害者支援センター・療育センターなどでも相談を受け付けています。
病院は行きづらい…と感じる方はまずは支援センターなどに頼ってみるのはいかがでしょうか?
早めに対応することで二次障害※1を防ぐことができますし、ウソをついてしまう問題も少しずつ解消に向かっていくのではないでしょうか。

※1 二次障害

二次障害は心身面や行動面に現れ、具体的には次のような症状がみられます。
二次障害の症状
● 体の不調……頭痛、食欲不振、不眠 など
● 精神面の不調……過剰な不安や緊張、抑うつ気分、社交不安(対人恐怖)、不登校、引きこもり など
● 行動面の問題……強い反抗、暴言・暴力 など

ADHDと二次障害 ADHDと二次障害 – 知って向き合うADHD

まとめ

ウソが癖にならないように

今回は、子供のウソつきに関してまとめてみました。
いかがでしたでしょうか。
第一、子供は悪気があってウソをついているわけではありません。
悪気はなく、自分の身を守るためや欲が満たされずウソでも自慢したくなってしまったり…とウソをついているという自覚がなく行ってしまうのです。

嘘をつくことは頭を使うため、“成長の証”でもありますがやはりクセになってしまうことで
将来、社会的地位を失うことになるかもしれません。
本記事で学んだことを活かし、子供のウソを減らすことができるように努めましょう!
最後までご覧いただき、まことにありがとうございました😌