関わりの意味とは?子供との関わり方のコツも紹介!【類語・人と関わる・関わり方】

関わりとはどういう意味か知っていますか?そんな簡単な言葉もちろん知っているよ…と思うかもしれませんが、しっかりと意味を説明できる人は意外と少ないかもしれません。関わりの意味をきちんと理解することで、普段の生活はもちろん、保育にも活かすことができますよ。この記事では、関わりの一般的な意味に加え、保育の観点から見た関わりの意味について説明します。子供との関わり方のポイントも紹介するので、関わりについて悩んでいる保育士さんは是非参考にしてみて下さい。

関わりってどういう意味?

関わりとは何かと関係すること

大辞林によると、関わりとは次のような意味を持ちます。

かかわり カカハリ【係わり・関わり】
(1) かかわること。関係。つながり。
(2) つながりのある者。関係者。

参考:広辞苑無料検索

つまり、関わりとは何かと関わること、関係すること、つながりを持つことだと言えます。そう考えると、私たちの日々の生活は関わりであふれていることがわかりますね。友達や家族、仕事仲間などの人との関係はもちろん、食べ物や自然との関わりもあります。また、実態として形がある物ではなくても、経験や記憶、言葉など形がない物とのつながりも、関わりとして考えることができますね。

保育における関わりの意味とは

保育における関わりには様々な意味がある

それでは、保育における関わりにはどのようなものが考えられるでしょうか。保育における関わりにも、一般的な関わりと同様に様々な関わりを考えることができます。特に、保育園にいる小さな子供は、日々新しい関わりを持ち続けていると言ってもいいでしょう。一般的には一言で人間関係として片付けられてしまうことでも、子供にとってはそれぞれの人との関係が大きな関わりとしての意味を持ちます。子供にとっての関わりの意味をしっかりと理解することで、より良い保育にもつながりますよ。

保育における関わり【人間関係】

他の園児との関わり

保育における関わりとして、まず初めに挙げられるのが他の園児との関わりです。保育園には様々な園児がいますよね。従って、子供同士での関わりは保育における最も大事な関わりの1つとも言えます。一緒に遊んだりお話したりするだけでなく、時には喧嘩をすることもあるかもしれません。自分と同じ年代の子供と関わりを持つことで、遊び方だけでなく、コミュニケーションの方法を学んでいくことができます。保育の観点からすると、子供同士の関わりには過度に干渉せず、時には見守ることも大切ですよ。

先生との関わり

保育園では、先生との関わりも大事な関わりの1つです。保育園にいる間は、子供は担当の先生と長い時間一緒にいることになります。家族の次に多くの時間を過ごす大人として、先生との関わりは子供にとって大きな意味を持ちます。家では教わらないことを教わったり、本を読んでくれたり、色々な遊びを教えてくれたりなど、先生と関わりを持つことで子供は多くのことを吸収していきますよ。

親との関わり

親との関わりも、もちろん保育にとっては欠かせない関わりですね。子供にとって、生まれた時からその先も一生、最も長く関係を築く相手として、親との関わりは特別です。自分の身の回りの世話を全てやってもらう赤ちゃんの時から、だんだん自分でできることが増えていって、親に反抗する時期もくるかもしれません。親としては、子供の日々の変化に戸惑うこともあるかもしれませんが、その時々の子供の様子を見ながら上手く関わっていけるといいですね。

知らない人との関わり

保育園にいると、子供は知らない人と関わることもあります。子供は知らない人との関わりを持つ中で、他人への振る舞い方や、知らない人にやってはいけないことなどを学んでいきます。新しい子が入園してきたり、友達の保護者の人と初めて会ったりするときなど、初めはどう振る舞えば良いか戸惑うこともあるかもしれません。しかし、周りの人の態度を見たり、時には叱られたりすることで子供は自然と学んでいきますよ。新しい出会いは子供にとっても良い機会です。知らない人だからと言って遠慮しすぎることなく、様々な人と会える環境が作れると良いですね。

保育における関わり【人間関係以外】

自然との関わり

自然との関わりは子供にとって大事な関わりの1つです。外遊びをする時はもちろん、通園途中や窓から見える木々など、意識すれば子供の周りには多くの自然がありますね。自然との関わりは子供に様々な良い影響を与えるとされています。五感が刺激されて脳の発達に良い影響を与えるだけでなく、想像力や運動能力を伸ばすことにもつながりますよ。実際に目で見て触れることで自然の大切さを学ぶこともできますね。普段の外遊びの他にも、キャンプや遠足は自然と関わる機会を効果的に増やすことができるのでおすすめです。

生き物との関わり

生き物との関わりも、保育にとって大切な関わりだと言えます。人間以外の生き物と関わることで、命の大切さを実感したり思いやりの心を育んだりすることができますよ。自然との関わりの延長で、虫などの生き物と関わることは多いかもしれません。それ以外にも、動物園や水族館を訪れたり、自宅や保育園でペットを飼ったりすることで、様々な生き物との関わりを持つことができます。人間とその他の生き物との共存を意識するためにも、子供の時に多くの生き物と触れ合えると良いですね。

物との関わり

保育における関わりとして、物との関わりも重要です。私たちは、生き物や自然、人間以外にも、様々な物と関わって過ごしています。特に子供にとっては、普段使っている椅子や机などの備品から、工作で使うはさみやのり、遊びで使うおもちゃや遊具などが主な関わりを持つ対象として挙げられます。物を大切に扱うこと、自分の物をしっかりと管理すること、みんなで一緒に物を使うことなど、物との関わりを通して学べることは沢山ありますね。子供が普段何気なく使っている物に意識を向けることで、多くの関わりを見つけることができますよ。

音楽との関わり

音楽との関わりも、様々な側面で子供の発育を助けることができます。保育園では、みんなで歌を歌ったり、歌に合わせて踊ったり、音楽に触れる機会も多いですよね。音楽との関わりを持つことで、子供は想像力を高めたり、感受性を豊かにすることができたりします。また、リズム感や音感などの感覚的な部分を伸ばすことにもつながりますよ。子供は大人に比べて、聴覚や知覚が発達しやすいと言われているので、この時期に音楽との関わりを持つことはとても良いことだと言えますね。

経験との関わり

経験との関わりも、保育においては重要です。子供はまだ経験が浅いので、毎日保育園に行くだけでも新しい経験の連続ですね。友達と初めて喧嘩した、今までできなかった工作ができるようになった、先生にほめてもらえた、初めて砂遊びをした、など、日々の小さな出来事でも子供にとっては大事な経験と言えるでしょう。これらの経験を生かし、何を学ぶかという点で経験との関わりを捉えると良いですよ。

子供との関わり方のポイント

話をよく聞く

子供と良い関係を作りたいと思ったら、まずは話をよく聞くようにしましょう。言葉を覚えたばかりの子供は、その日にあった出来事を最初から最後まで話したり、大人では考え付かないような疑問を口にしたり、様々なことを話しますよね。子供にとって、きちんと話を聞いてくれる相手がいることは相手における安心感や自分への自信にもつながります。時には何を言っているのかわからなかったり、同じ話を何度もしたりすることもあるかもしれません。しかし、毎回しっかりと耳を傾けることで良い関係を築くことができますよ。

大人と同じだと思わない

子供との関わりにおいて重要なことは、大人と同じであると思わないことです。子供は大人と比べると体も心も発達途中であり、1人1人成長速度も異なります。忙しい時や余裕がない時は、ついつい大人に対する期待と同じ期待をしてしまいがちですが、子供と大人の違いを忘れないようにしましょう。具体的には、1つの行動に倍以上の時間がかかったり、論理的な理屈を理解してもらえなかったりすることももちろんあるでしょう。違いを理解して接することで、より良い関係を持つことができますよ。

できたことをほめる

子供と関わっている時は、できたことを積極的にほめるようにしましょう。1人で靴を履けた、ご飯を完食できた、忘れ物をしないで登園できた、などどんなに小さなことでも構いません。ほめることで子供に自信が付き、自己肯定感を高めることにもつながりますよ。また、自分がほめられることで他人にも優しくすることができます。失敗よりも成功に目を向けてあげることで、子供が様々なことにチャレンジしやすくなるメリットもありますね。

ゆっくり丁寧に話す

子供と話す時に、ゆっくり丁寧に話すことで良い関わりを持つことができます。大人と話す時と同じようなスピードで子供に話しかけると、子供が聞き取れないことがあります。子供とのコミュニケーションの質を高めるためにも、何かを説明する時はもちろん、普段の何気ない会話でもゆっくり話すことを心がけましょう。また、子供の言葉の発達のためにも、汚い言葉や省略言葉は使わずに、なるべく丁寧な言葉選びができるといいですね。

明るく接する

子供と関わる時には、明るく接することも忘れてはいけません。子供は意外と、自分の親や先生の表情の変化によく気が付きます。暗い態度や怒った雰囲気で関わろうとすると、子供も気分が落ち込んでしまいますよね。元気が出ない時もあるかもしれせんが、声のトーンを少し上げたり、口角を上げたりするように意識するだけでも変わりますよ。子供の前ではなるべく明るい表情でいれると良いですね。

急かさない

子供との関わりにおいては、急かさないこともポイントです。子供は1つ1つのことを行うのに、大人が思っている以上の時間がかかります。ついつい手を貸して急ぎたくなる時もありますが、なるべく子供が自分でやるのを待って見守るようにしましょう。急かしてしまうと、子供が自分で頭を使って考える時間が減ってしまい、脳の発育にも良くありません。子供と一緒に行動する時は、あらかじめ時間がかかることを見越してスケジュールを組めると良いですね。

まとめ

関わりの意味を理解して、保育に生かそう

関わりの一般的な意味を含め、保育における関わりについて紹介してきました。普段何気なく使っている言葉ですが、しっかりと意味を理解することでより良い関係を相手と築くことができますね。子供とどう関わればよいのかわからなくなった時は、子供との関わりにおいて何が大切なのかを考えることも大事です。保育における関わりが持つ様々な意味を理解しながら子供と接することで、より良い保育を行うことができますよ。