適度な休憩が必須?!子供の集中力を高めるには【高め方・持続時間・病気の可能性】

皆さんこんにちは。子供たちの集中力って時にすさまじいものがありませんか?好きなものや、興味があるものに対しての集中力は大人も顔負けですよね。ただ、それ以外の時も集中力を高めていってほしいですよね。今回の記事を読んで、効率的に子供の集中力を高められるようにしていきましょう。

集中力が続くと日々の生活にも活力が出る!

「子供がなかなか集中してくれない‥」
「子供の集中力が続かないとは自分の指導(しつけ)が悪いのかな…」
と悩んでいませんか?

集中力が続くようになると、日々の園や家庭内での生活にも活力が出て、遊びや工作、お片付けなどでもその集中力を発揮して問題なく取り組めるようになります。
実は年齢とともに集中力がなくなってきたと感じる方は多く、子供のうちにある程度集中力を高く保てるようにしておくことは重要なのです。

今回は、「子供の集中力の高め方」について保育でできることをまとめてみました。
この記事を読めば、子供の集中力を驚くほどに上げられるかもしれません。
また、保護者の方にもぜひ読んでいただきたい内容です。ぜひ最後までご覧ください!

集中力について

集中力とは

まず、集中力とは「一つの事柄に注意を集中して物事に取り組む能力。」のことです。(Wikipediaから引用)

集中力は今後社会で生きてく上で必要不可欠になります。
同じ作業を繰り返すのなら、集中力が高い方が効率よくできますよね。
集中力が上手く持続できるようになると勉強捗るペースや仕事の質に大きく繋がってきます!

つまり、集中力を養うことで「将来生活がしやすくなる」のです!

集中力が続かないのは声かけにも原因があった?!

子供の集中力が続かないのは、保育士さんや保護者の方の声掛けの仕方にも問題があります。
例えば、子供が何かを作って集中してるところに「何を作っているの?」とちょっとした声かけをするだけで集中力が削ぎれてしてしまう原因になりかねます。
大人でも何かに集中してる時に話しかけられると集中力が削ぎれてしまうことありますよね。
子供も一緒なのです。何かに没頭しているときは、できるだけ話しかけないようにしてあげましょう。

集中力を高めるには?

集中ができる環境整備を

集中ができる環境整備をしましょう。
今やってる作業と関係のないものは机に出さないように。視界に無駄なものが入らないようにしましょう。
なぜ、無駄なものが入らないようにしなければならないのか?

それは

「子供の余計なエネルギーを消耗させないため」

に必要なことなのです。
無駄なものを置かない事で、今やるべきに集中する事ができて集中力の向上に繋がります。

また、うるさすぎなかったり、温度や湿度の調整も重要です。

睡眠をとる

保育園ではお昼寝の時間があると思います。
睡眠不足で子供に起こるデメリットとして、集中力の低下が挙げられます。
成長に悪影響を及ぼしまい、保育園や幼稚園で絵を描いたり学習するのもやる気がなくなってしまいます。
自分の力をうまく発揮することができなくなってしまうのです。
また、睡眠不足によってイライラし、怒りっぽく物に当たってしまったりしてしまいます。
文科省の調査でも、睡眠不足の子供はイライラしやすく不機嫌になる子が多いと結果が出ています。

上記のことを見ても“睡眠”はとても大事だという事がわかりますね。

休憩を適度に挟む

適度に休憩を挟んで「短時間集中」を繰り返すようにしましょう。
子供の集中力持続時間の限界は45分らしいです。
5分から10分の休憩を定期的に取ると良いでしょう。

目標を設定する

目標を明確に持つ事で“集中力のアップ”につながります。
人間は明確な目標を持つ事で、爆発的に集中力を持続して頑張れるものなのです。

目標設定の仕方については
1日の目標、中間目標、最終目標と段階を経て決めましょう。
また、子供の成長やその子の性格などに合わせた無理のない目標を立てるようにしましょうね。

NG行動と対処法

子供に難しいことをさせる

前述の目標設定の部分にも繋がりますが、子供に無理のないよう難しい事をさせるのはしてはダメです。
達成率が低いものだと、自分には無理かもしれない…と自信がなくなってしまい集中力が切れてしまうかもしれませんし、プレッシャーを与える要因になってしまいます。
難しいことをさせたり、無理に集中力を引き出そうとするのではなく、子供の成長に合わせた達成できそうなものを取り組ませましょう。

他の子と比較する

なぜ他人との比較をしてはいけないのか?
それは、他人の評価を気にして常に他人の顔色を伺うようになり他人に依存して生きるようになってしまうからです。
他の子と比較することも子供にプレッシャーを与えてしまいます。

ついつい「◯◯ちゃんができたから〜」と言いがちかもしれませんが、比べる対象を過去の子ども自身に変更してマイペースに頑張る子を見守ってあげましょう。
「他人と比較しない事」は幼児教育で大事なことの一つでもあります。

長時間のゲームやスマホ

家庭内では特にスマホを見させとけば大人しくしてるから…と長時間与えていませんか?
スマホやゲームなどの娯楽は時間やルールを決めて遊ぶようにしましょう。
完全に禁止!という形にするより、スマホやゲームはある程度OKにした方がメリハリがつけられて集中力を上手く保つことができ、自主的に物事をやるようになるそうです。
なにより子供の頃制限された思い出が大人になった時に反動が起こってしまう…といったことが防げます。

ストレスが溜まってる

ストレスが溜まっているとリラックスできず、集中力が散漫してしまいます。
子供でもストレスは溜まるものです。
ストレスの解消方としては

  • コミュニケーションを増やす
  • ストレスの原因を見つける
  • 音楽や体を動かすことでストレス解消
  • 好きなことをする

といったものが挙げられます。

子供が話したくなければ無理して解決しなくてもOKです🙆🏻‍♀️
大事なのは、ストレスに悩んでる子供が自然と気持ちが明るく過ごせるようにすることです。

どうしても集中が散漫してしまう場合は病気の可能性も?!

発達障害

集中力のなさだけでもちろん簡単に判断はできませんが、もしかしたら発達障害が原因になっている可能性もあります。

発達障害は、生まれつきの脳の特性で、「病気」とは異なります。脳の発達が通常と違っているために、特定のことには非常に優れた能力を発揮する一方で、ある分野は極端に苦手といったようなことが生じます。
このような得意なことと苦手なこととの差、いわば凸凹は、大なり小なり誰にでもあるものです。
ただ、発達障害があるとされる人は、凸凹の差が非常に大きく、そのために生活に支障をきたしているという状態なのです。幼児のうちから症状が現れ、通常の育児ではうまくいかないことがあります。
成長するにつれ、自分自身のもつ不得手な部分に気づき、生きにくさを感じることがあるかもしれません。

発達障害とは? – 一般財団法人河田病院

発達障害には、注意欠如・多動症(ADHD)、学習症(学習障害)、チック症、吃音などといった種類があります。
これらは同じ発達障害でも特徴が異なり、一人一人の特性の現れ方が違います。
発達障害の根本的な原因はわからないのですが、保護者の方の育て方が悪いわけではないので安心してください。

発達障害の子供は、注意欠如がひどく集中力が散漫してしまう症状があります。
あまりにも他の子より注意散漫が目立つので叱りたくなる気持ちもわかりますが、なるべくグッと堪えるようにしましょう。
他の子より叱られる場面が多いと自分に対して自信がなくなってしまい、消極的になってしまうこともあります。
子供の特性を理解してなるべく寄り添って接してあげることが大切です。

発達障害の疑いがあるときは専門機関へ

できるだけ早めに専門機関への相談をオススメします。
病院だけでなく、地域の子育て支援センター・家庭児童相談室・児童相談所・保健センター・発達障害者支援センター・療育センターなどでも相談を受け付けています。
病院は行きづらい…と感じる方はまずは支援センターなどに頼ってみるのはいかがでしょうか?
早めに対応することで二次障害※1を防ぐことができますし、集中力散漫への問題も少しずつ解消に向かっていくのではないでしょうか。

※1 二次障害

二次障害は心身面や行動面に現れ、具体的には次のような症状がみられます。

二次障害の症状

● 体の不調……頭痛、食欲不振、不眠 など

● 精神面の不調……過剰な不安や緊張、抑うつ気分、社交不安(対人恐怖)、不登校、引きこもり など

● 行動面の問題……強い反抗、暴言・暴力 など

ADHDと二次障害 ADHDと二次障害 – 知って向き合うADHD

まとめ

子供一人ひとりに合った集中力の高め方を!

どんな子供でも基本的には工夫をすれば集中力を高められることができます。
また、どうしても難しい場合は発達障害等の病気の可能性もあるので専門機関へ診てもらうことをオススメします。

集中力が持続できることで色んなことが成功しやすいです。
子供によって集中力の出方はさまざま。
子供一人ひとりにあった集中力の高め方を指導することで集中力の向上につながるでしょう!

子供が集中できてないとついイライラしてしまい叱ってしまうこともあるかもしれませんが
本当は本来の集中力を上手く発揮することができていないからかもしれません。
この記事で学んだことを活かし、子供が集中できる環境を整えたり、集中できるように子供の気持ちに寄り添った指導をしてあげましょう!