療育グッズとは子供に対して療育をするときに用いる道具のことです。身体障害や知的障害、発達障害を含む精神障害を持つ子供を対象に活用されます。知育おもちゃや指先を鍛えるおもちゃなどで、集中力や手先が器用になることが期待されますよ。今回は療育グッズアイデアを14選紹介するので、療育にぜひ役立ててくださいね。児童発達支援センターや放課後等デイサービスなどで勤務をして、療育を行う保育士さんや、保育園で勤務する加配保育士さん必見です。
療育グッズを使う対象とは?
身体障害、知的障害、精神障害、発達障害を持つ子供
療育グッズは身体障害、知的障害、精神障害、発達障害を持つ子供を対象に療育を行う中で活用されます。療育とは障害を持つまたは持つ可能性がある子供の困りごとを把握し、子供一人一人に合ったアプローチで発達を促す取り組みです。例えば身体を動かす機能が遅れている障害を持つ場合、指先を鍛える療育グッズを用いると効果が見受けられますよ。学習に遅れを感じた場合も、今回紹介する数字盤を用いて数字を覚えたり、文字遊びを用いてひらがなを覚えるなど工夫ができますね。
【保育士さん向け】手作り療育グッズのアイデア
プールスティックで作る棒挿し
-
主な材料
プールスティック(何色か作ると◎)・リボン・タピオカ用のストロー・パン用の包丁 ・お菓子の筒状の入れ物
作り方
①プールスティックに筒状の入れ物を被せて、入れ物に合わせて切る。
②プールスティックを切る幅を変えて何種類か切る(2cm,3cm、4cm)
③プールスティックにリボンを通して結ぶ。
④太いストローをリボンの先端に貼る(ストローにすることでスティックが通しやすくなる)
棒挿しやひも通し、積み木、トングでつまむ遊びなどがこのおもちゃでできます。
3歳児は表現方法が自由なため、様々なおもちゃに活用できそうですね!
無限ティッシュ
無限でティッシュ遊ぶことで、つまむ、握る、引っ張るなど様々な手の動きを練習することができます。また身体を動かすので、手、指、腕の筋力を発達させることにも繋がりますね。
-
主な材料
ティッシュの空き箱・手ぬぐい・ガーゼ(ハンカチや布切れ、フェルトでも可)
作り方
①手ぬぐいで空ティッシュ箱を包む。
②ガーゼやハンカチを用意し、角を結びできるだけ多く繋げる。
③最後にティッシュ箱に入れ先端を出しておく。
ビジーバッグ
ビジーバッグとは子どもが興味を持つカスタネットやボタン、鏡などのアイテムがボードに取り付けられたおもちゃです。
-
主な材料
A4のパンチングボード4枚・拘束バンド・ボンド・接着剤・ひも・両面テープ・おもちゃの部分(名札、ビタット(おしりふきの蓋)、ジッパー・ハンドミラー・ジェルインテリアステッカー・ゴム・電卓・ハンドスピナー・お絵かきボードなど)
作り方
①ビジーボード2枚を接着剤で貼り付ける×2
②ボードに取り付けるパーツを並べて配置を決める。
③名札を紐に通し、穴に差し込む。
④ビタットの後ろに両面テープを貼り貼り付ける。
⑤ジッパーを拘束バンドでくくる。
⑥鏡をボードに貼り付け、鏡の上にジェルインテリアステッカーを貼る。
年齢に合わせておもちゃを付け替えることもできます。
立体図形オモチャ
-
主な材料
ストロー×6・マスク用ゴム
作り方
①ストロー6本を半分に切り、12本にする。 ②短く切ったストロー6本にゴムを通し、紐をひっぱりながら端を結ぶ(6角形を作る) ③ストロー2本ゴムを通し、6角形の左上と下の角に結ぶ(ゴムを引っ張りながら結ぶ) ④同じように余ったストロー2本にゴムを通し、反対側の角に結びつける。 ⑤外に飛び出た紐を切り取る。 ⑥一本のストローをゴムに通して、3と4で作った図形の角の間に結びつける。 ⑦最後に一本のストローにゴムを通して、6角形の端の角に結びつける。 事前に保育士さんが見本の図形を紙に描き、それと同じ形に作ることができるか立体図形おもちゃを用いて遊びましょう。
牛乳パックパズル
-
主な材料
牛乳パック4つ・パズルに貼りたいキャラクターや動物の絵・定規・カッター・セロハンテープ・両面テープ
作り方
①牛乳パックを下から7cmに合わせてカッターで薄く印をつける×4辺
②つけた印のところまで、はさみで切り込みを入れ、1辺を残し他は全て切る。
③立方体を作るために、上蓋も7cmにして切る(のりしろ部分を残す)
④はめ込んだ部分にテープを貼る×4
⑤2つの立方体をテープで貼り合わせる。
⑥4の立方体を並べ、左右をテープでとめる。
⑦作りたい絵を4分の1にきり、一面一面貼る。
⑧牛乳パックを閉じ違う面を出し、同じように作りたい絵を貼る(6面分全て貼る)
ヨーヨー
-
主な材料
ペットボトルキャップ4つ・ねじ2cm・くみ紐90cm(太さ2mm)・粘土・はさみ・きり・セロハンテープ・プラスドライバー
作り方
①2つのキャップを重ね、真ん中にきりで穴を開ける。
②キャップの穴にドライバーを使い、ねじを通す。
③通し切れたら、反対側からもう一つのキャップを1cmほど通す。(手で回した後にドライバーを使って通す)
④真ん中にひもを通し、硬く結ぶ。(ひもの長さは腕を90度に曲げた時床から10cmほど上になるようにする)
⑤真ん中にひもを巻く。(ひもの太さや子どもの身長で調節をする)
⑥ひもの先を指が通るくらいに輪を作り結ぶ。
⑦穴が空いていないキャップを2つ用意し、粘土を丸めて入れる。
⑧ねじが通っているキャップにも両側に粘土を入れる。
⑨7と8を合わせてテープでとめる×両側
絵合わせ棒差しおもちゃ
-
主な材料
キッチンペーパーホルダー・ウッドスタンド・チップスターの空き箱・印刷用イラスト・プールスティック・フェルト・接着剤・OPPテープ・強力両面テープ・カッター
作り方
①印刷したイラストを線に沿って切り抜く。
②イラスト1枚1枚をOPPで補強し、裏に両面テープを貼る。
③チップスターの空き箱の蓋を外し、口の端を切る(刃を立てて切り込みを入れる)
④箱のヘリにイラストを合わせて貼り、3と同じように切る。
⑤つなぎめをテープでとめる。
⑥全てのイラストを箱に貼り、箱を切る。
⑦ウッドスタンドに棒の長さに合わせたフェルトを貼り付けて土台の完成。
イラストが合うようにプールスティックを土台に刺して遊ぶ。
センサリーストローボトル
-
主な材料
円柱型のボトル・ストロー×8・ベビーオイル・スポイト・ラメ・折り紙・ビニールテープ・マスキングテープ・梱包用テープ・両面テープ・接着剤・キッチンペーパー・のり・ヘアアイロン ・ハサミ ・セロハンテープ ・カッター
作り方
①ボトルの底から1.5cmにマジックペンで線を引く。
②線に沿ってカッターで切る(少しずつ刃を当てていく)
③切った部分に両面テープを一周して貼る。口も同じようにテープを貼る。
④ストロー8本を蛇腹にかからないように12~13cmで切る。
⑤ヘアアイロンを温め、ストローをキッチンペーパーではさみ、その上から端(5mm)を温める×8
⑥蛇腹がついているストローの端を斜めに切る。
⑦5のストローをコップに入れて、スポイトに入れたオイルをストローの中に入れる。
⑧6の蛇腹を使ってラメを掬い、ストローの中に入れる。
⑨また同じようにストローをキッチンペーパーではさみ、その上から端(5mm)を温める(液体の漏れに注意する)
⑩ストローに両面テープを貼り、ボトルに貼り付ける。
⑪ボトルやボトルの蓋をテープなどでデザインして完成
ぽっとん落とし
-
主な材料
ペットボトルのキャップ×84・鈴・ビーズ・フェルト・段ボール・トイレットペーパーの芯×18本・画用紙・OPPテープ・ビニールテープ・接着剤・布カラーテープ・裁縫道具
作り方
①ペットボトルのキャップ2つを貼り合わせ、ビニールテープでとめる×42
②一部のペットボトルのキャップに鈴やビーズを入れる。
③フェルトをキャップの底×2と側面の大きさに切る。
④切り抜いたフェルトをペットボトルに貼るまたは縫って繋げる。
⑤トイレットペーパーの芯3つを真っ直ぐに並べ、既定の長さに合わせて切り抜く。
⑥トイレットペーパーの芯の内側にOPPテープを貼る。
⑦トイレットペーパーの芯3つをテープで繋ぎ合わせる。
⑧布テープを筒全体に貼る。
⑨5~8の過程で合計6本作り、全てをテープで繋ぎ合わせる。
⑩段ボールでぽっとん落としの土台を作る。段ボールに筒が通る穴をあける。
⑪穴に筒を通して、筒の底にキャップを貼り付ける。
⑫段ボールの側面と正面にOPPテープで補強した画用紙を貼る。
⑬12で貼り付けた画用紙の端に数字をかく。
筒の上からキャップを入れて遊ぶ。
ボタンかけおもちゃ
-
主な材料
白いフェルト(シールフェルト)・布切りハサミ・針・刺繍糸・ランチョンマット
作り方
①ランチョンマットを半分に折り、その上にフェルトを置き大体の目安をつけて、フェルトを丸く切る。
②フェルトをランチョンマットにのせ、どこにボタンを配置するか決める。
③ ボタンの間隔を開けてフェルトに縫いとめ、そのフェルトをマットに縫いつけていく。
④マットの両端を縫って袋状にし、フェルトで持ち手をつける。
⑤マットにスプーンとフォークの形に切り取ったシールフェルトを貼る。
⑥お好みのモチーフを作る。
⑦ボタンをかける。袋状にしているので、使わないモチーフは片付けておける。
紐通し
-
主な材料
ジップロック・リボン・赤いクリアファイル・タピオカのストロー・パンチ・カッター・両面テープ・はさみ・ペン・テープ・コンパス
作り方
①画用紙にコンパスを使って円を複数個かき、クリアファイルに挟む。
②クリアファイルの上から画用紙にかいてある円をなぞる。その線に沿って切り抜く。
③円一つ一つにパンチで穴をあける。
④黄色のクリアファイルを真ん中で切る。広げてさらに半分に切る。
⑤切ったクリアファイルの上に両面テープを貼り、2cm幅で3本切る。
⑥クリアファイルに好きな数だけパンチで穴をあける。
⑦クリアファイルの両面テープを取って丸める。
⑧タピオカのストローを2cmの幅で切る。
⑨リボンを適当な長さに切り、端を固結びする。
リボンにクリアファイルを通して遊ぶ。
ストラックアウト
-
主な材料
貼るタイプのフェルト×18(9cm×9cm)・フェルト(32cm×42cm)・釣りさげるための棒・麻ひも(70cm)・ピンポン玉×3・ファスナーテープ・はさみ・両面テープ・鉛筆・消しゴム・ペン
作り方
①フェルトの裏の紙の部分に、反転した数字を書き切り抜く。
②両面テープを剥がして数字を別のフェルトに貼る。
③1~2の工程で数字1~9まで作る。
④大きいフェルトの上に1~9のフェルトを並べて貼る。
⑤大きいフェルトを裏返して、端に両面テープを貼る。
⑥両面テープを貼った部分に、釣りさげるための棒を貼り付ける。
⑦余ったフェルトを使って、大きなフェルト全体を飾り付ける。
⑧棒の両端に紐を結びつける。
⑨ファスナーテープを縦半分に切って、ピンポン玉に貼り付ける。
出来上がったら紐をフックに引っ掛けて、数字に向けてピンポン玉を投げる。
数字盤
-
主な材料
ホワイトボード・丸型のマグネット・丸シール・はさみ・マジックペン・マグネットシール
作り方
①マグネット一つ一つに数字をかく。
②マグネットシールに3cm×5cmの線を引き、端から順番に数字をかく。
③マグネットシールの余った部分に、丸シールを数字の数だけ貼る。
④マグネットシールを線に沿って切る。
⑤ホワイトボードに数字を書いたマグネットを貼って完成。
数字と丸シールを照らし合わせてゲームを行うと楽しいですよ。
ルーレットとスゴロク
-
主な材料
紙皿のコマ・画用紙・折り紙・紙コップ×2・丸シール・ペットボトルのキャップ・ペン・テープ・はさみ・のり
スゴロクの作り方
①紙皿を半分に折り、折り線の始まりと終わりを書く。
②1で書いた印を折り合わせて半分に折る。
③折り目の真ん中の十字架に沿って、ペンで印を引く。
④十字架の中心にペットボトルのキャップを置き、キャップの周りをなぞる。
⑤また紙皿を半分に折り、印の半円のさらに半分に線を引く。
⑥線に沿って切り込みを入れて、印をつけた丸に沿って折り込む。
⑦2つのペットボトルのキャップの裏表を貼り合わせてとめる。
⑧6で開けた円にキャップを捻りながら入れ、貼り付ける。
⑨紙皿の裏につけた線の真ん中に、さらに線を引く。
⑩線と線の間に丸シールを貼り、シールの上から数字をかく。
⑪紙コップに1~2cm幅で2本線をかき、はさみで切る。切り込みを立ち上げる。
⑫もう一つの紙コップを用意して、切り込みを入れた紙コップを被せる。
⑬切り込みを入れた幅に合わせて、紙コップの真ん中まで切り込みを入れる。
⑭切り込みを立ち上げ、11で立ち上げた部分とテープで繋げる。
⑮画用紙に縦5cmの矢印を切り抜き、半分に折る。
⑯矢印型の画用紙を、11で立ち上げた部分に貼り付ける。
⑰紙皿と紙コップを組み合わせてルーレットが完成。
⑱画用紙にスゴロクのマスを作って完成
まとめ
療育グッズを活用して子供の発達を促しましょう。
療育グッズは障害を持つ子供が療育を受ける中で、発達を促すものとして活躍します。今回紹介したアイデアの紐通しやビジーバッグは、靴紐結びやチャックを占めるなど日常生活でよく行う動作を学ぶことができるのでおすすめですよ。また絵養育グッズは遊び時間や隙間時間に手軽に活用できるので、導入しやすいという点もあります。子供たちの困りごとや課題に合わせて療育グッズを選び、療育に役立てましょう。
載された情報をご利用いただいた結果、万一、ご利用者が何らかのトラブル、被害、損失、損害等が発生したとしても、当社は一切責任を負いませんのでご了承ください。