放課後等デイサービス イストワール鴻巣小松教室~集団活動を軸にした療育と日々の支援~

埼玉県にある放課後等デイサービス イストワール鴻巣小松教室を取材しました。今回は、代表取締役の湯浅義男さん、取締役の湯浅久子さんにお話を伺い、集団活動を軸とした療育の考え方や、日々の支援の工夫について詳しく教えていただきました。イストワール鴻巣小松教室では、児童発達支援と放課後等デイサービスの両方を提供し、幼稚園児から高校生まで、年齢や発達段階の異なる子どもたちを受け入れています。感覚統合遊び製作活動などを通じて、集団の中で過ごす経験を無理なく積み重ねられるよう配慮されている点が大きな特徴です。また、安心・安全に過ごせる環境づくりを重視し、その日の体調や様子に応じて支援内容を調整しながら、一人ひとりの個性に寄り添った関わりを行っています。日常生活の延長線上で、子どもが落ち着いて過ごせる居場所となることを大切にしているイストワール鴻巣小松教室。その取り組みを紹介します。

施設立ち上げの背景

イストワール鴻巣小松教室は、代表取締役の湯浅義男さんが、障害福祉分野での長年の勤務経験を通じて感じてきた課題意識をもとに立ち上げられました。これまで入所型施設や福祉の現場に携わる中で、家庭で過ごす時間を大切にしながら支援を受けられる環境が必要だと考えたことが、事業の出発点。入所型施設とは異なり、日常生活の延長線上で支援を行うことで、子ども自身だけでなく家庭にも過度な負担がかからない形を目指しています。また、障害の有無や診断名だけで判断せず、一人ひとりの特性や状態を踏まえて関わる姿勢が、施設の運営方針や支援の考え方に反映されています。

施設の概要と対象となる子どもたち

イストワール鴻巣小松教室では、児童発達支援放課後等デイサービスの両方を提供しています。主に自閉スペクトラム症やADHD、学習障害などの特性をもつ子どもたちが利用しており、支援学校・支援級・通常学級に通う子どもが在籍しています。対象年齢は幼稚園児から高校3年生までと幅広く、年齢や発達段階に応じた関わりを行っています。年齢や発達状況が異なる子どもたちが同じ空間で過ごすため、活動内容や関わり方は一律にせず、それぞれの状態に配慮した支援を心がけています。集団での活動を基本としながらも、子ども一人ひとりが無理なく参加できる環境を整えることを大切にしています。

集団活動を中心とした療育の考え方

集団の中で過ごす経験を療育の大切な要素と捉え、イストワール鴻巣小松教室では集団活動を軸とした支援を行っています。個別での関わりが多くなりやすい子どもたちが、無理のない形で集団に参加できるよう、感覚統合遊びを中心とした活動を取り入れています。活動内容はあらかじめ決めきるのではなく、子どもの年齢や発達段階、その日の体調や気分、学校での様子などを踏まえて調整されています。参加を強制することはせず、子ども自身が落ち着いて関われるタイミングを大切にしながら、少しずつ集団の中での経験を積めるよう配慮されています。また、遊びを通して体を動かしたり、複数の動作を組み合わせたりすることで、日常生活につながる力を育むことも意識されています。安心して過ごせることを前提に、集団での時間を支援につなげている点が、この施設の療育の特徴です。

製作活動・作業療育への取り組み

製作活動や作業療育も、日々の支援の中で大切にされている取り組みの一つです。季節に合わせたカレンダー壁面装飾、行事に関連した製作物などを通じて、手先を使う経験を積めるよう支援が行われています。活動では、はさみや折り紙、毛糸などの素材を使用し、指先の使い方や道具の扱いに慣れていくことを目的としています。完成度を重視するのではなく、子ども一人ひとりのペースに合わせて取り組める内容を選び、無理のない関わりを心がけています。また、素材の感触に触れることで感覚面への刺激にもつながるよう工夫されています。集団で同じ活動に取り組みながらも、関わり方は一律にせず、それぞれの特性や状態に応じた支援が行われている点が特徴です。

安心安全を最優先にした支援体制

支援を行う上で、最も重視されているのが安心安全の確保です。日々の受け入れにあたっては、子どもの体調や学校での様子を丁寧に確認し、その日の状態に応じた関わり方を選択しています。小さな怪我や体調の変化についても見逃さないよう注意を払い、必要に応じて家庭や関係先への連絡を行う体制を整えています。活動中は無理のない人数設定を意識し、事故や怪我につながらないよう環境面にも配慮されています。また、気圧や天候の変化によって体調や気分に影響を受けやすい子どももいるため、その日のコンディションを踏まえた支援内容の調整を実施。子どもが安心して過ごせることを前提に、落ち着いた時間と活動的な時間のバランスを取る工夫も行われています。安全を土台とした支援体制が、日々の療育を支えています。

学校や家庭との情報共有と連携

学校や家庭との情報共有は、支援を行う上で欠かせない要素の一つです。利用時には、その日の体調や学校での様子について確認を行い、怪我やトラブルの有無なども含めて状況を把握しています。学校での出来事については、表面的な結果だけでなく、子ども本人の受け止め方や気持ちにも目を向けた対応を重視。必要に応じて学校訪問を行い、教室内での様子を確認した上で、学校側と情報を共有することもあります。施設内と学校での様子に違いが見られる場合には、その要因を整理し、関わり方のすり合わせを行っています。家庭に対しても、日々の様子や気づいた点を丁寧に伝え、支援が一時的なものにならないよう意識されています。子どもを取り巻く環境全体を支援につなげるための連携体制です。

子どもが落ち着いて過ごせる環境づくり

子どもが安心して過ごせるよう、施設内の環境づくりにも工夫が重ねられています。活動的に過ごす時間だけでなく、気持ちを落ち着けて過ごせる空間を確保し、子どもの状態に応じて過ごし方を選べるよう配慮されています。和室やハンモックなど、姿勢を変えながら過ごせる設備も用意されており、感覚面への刺激を調整しやすい環境。壁面装飾についても、季節に応じて内容を変えることで、空間に変化を持たせています。過度な刺激を避けつつ、子どもが興味をもって過ごせるよう工夫された室内環境です。集団の中にいながらも、一人で落ち着く時間を確保できることを大切にし、子どもが自分のペースで過ごせる居場所づくりが行われています。

今後の支援に向けた考え方

今後については、新たな事業を拡大していくよりも、現在行っている支援を一つひとつ丁寧に積み重ねていくことを重視しています。現在通っている子どもたちが、成長に伴い環境が変わった場合でも、これまで築いてきた関わりが途切れないよう、必要に応じた相談や見守りを続けていく考えです。実際に、卒業後も連絡を取り合い、近況を共有するケースも見られます。制度や社会状況が変化する中でも、目の前の子どもと向き合う姿勢を基本とし、無理のない形で支援を継続していく方針。日々の支援を大切に積み重ねながら、子どもや家庭が安心して次の段階へ進めるよう関わりを続けていく考えが示されています。

放課後等デイサービス イストワール鴻巣小松教室について

放課後等デイサービス イストワール鴻巣小松教室公式ホームページ