シャフリングベビーとは?原因や特徴を解説!【親のせい・天才・発達障害・確率・性格・割合】

いきなりですが、シャフリングベビーという言葉を聞いたことがありますか?保育に関わる仕事をしている人や、子育ての経験がある人は、聞いたことがある言葉かも知れません。シャフリングベビーとは、ハイハイやつかまり立ちではなく座ったまま移動をする赤ちゃんのことです。ここではシャフリングベビーについて、原因や特徴を紹介していきます。シャフリングベビーの赤ちゃんと接するときのポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

シャフリングベビーとは

座ったまま移動する赤ちゃんのこと

シャフリングベビーとは、座ったまま移動する赤ちゃんのことです。一般的に、赤ちゃんは生後8~10ヶ月になるとハイハイをするようになります。まだ歩けない赤ちゃんの内は、ハイハイで移動することも多いですよね。一方で、シャフリングベビーの場合はハイハイの代わりに座ったまま移動します。四つん這いの姿勢にはならずに、お尻を床に着けたまま腕や足を使って移動するのが特徴です。

発達の時期や順番が基準とは異なる

シャフリングベビーは発達の時期や順番が一般的な基準とは異なることが多いです。一般的には、ハイハイを始める時期は生後8~10ヶ月とされています。この時期になっても全くハイハイをせず、座ったまま移動する様子が見られたらシャフリングベビーと言えるでしょう。その後の発達の時期や順番に着いても、ハイハイをせずにいきなり歩き始めることもありますよ。ハイハイを始める時期が単に遅れている場合も考えられますね。

シャフリングベビーは障害と関係ある?

その後の発達には問題がないことがほとんど

ハイハイをしないと聞くと、発達に何か問題があるのではと心配になる人もいますよね。確かに、シャフリングベビーの場合は発達の時期や順番が普通とは異なることが多いです。一方で、その後の発達には問題がないことがほとんどだとされていますよ。シャフリングベビーだからと言って必ずしも障害がある訳ではない、ということです。シャフリングベビーの特徴が現れても、しばらくは様子を見てみましょう。きちんと歩き始めることができたり、言葉や他の運動機能に問題がなければ、過度に気にする必要はありません。

稀に多動症や自閉症と関係がある場合がある

上記では、シャフリングベビーが必ずしも障害を持っているわけではないと説明しました。しかし、稀に自閉症や多動症などの発達障害と関係していることがあります。その場合は、座ったまま移動する症状以外の特徴が見られることが多いです。例えば、言葉の理解が遅れていたり、泣き声が弱い、目線がしっかりと合わないなどの症状が挙げられるでしょう。シャフリングベビーの特徴の他に、このような様子が見られる場合は、一度病院を受診してみることをおすすめします。

シャフリングベビーの割合

シャフリングベビーになる確率は3~4%

それでは、どれくらいの割合の子供がシャフリングベビーとされるのでしょうか。確率としては、シャフリングベビーになるのは3~4%だとされています。つまり、40人に1人程の割合でシャフリングベビーとされる赤ちゃんがいるということですね。保育園や幼稚園で働いている人の中には、シャフリングベビーの症状を見たことがある人もいるかもしれません。決して少なくない割合なので、シャフリングベビーと接するときのポイントもしっかり押さえておきましょう。

シャフリングベビーの原因

シャフリングベビーは親のせいではない

シャフリングベビーの原因について、親のせいなのでは、と考える人もいるのではないでしょうか。しかし、シャフリングベビーの原因は医学的に解明されていません。そのため、親のせいだと考えるのは適切ではないでしょう。そもそも、ハイハイや歩き始めまでの発達過程は赤ちゃんによって異なります。それらの違いは親がコントロールできるものではないですよね。シャフリングベビーについても、ハイハイの時期や順番が普通とは異なるというだけで、親のせいではないということは覚えておいてくださいね。

シャフリングベビーの特徴

ハイハイしない

シャフリングベビーの特徴として初めに挙げられるのが、ハイハイをしないということです。一般的に、赤ちゃんは生後しばらくするとハイハイを始めるようになります。特に教えたり練習することなく、自然に行うようになることが多いですよね。しかし、シャフリングベビーの赤ちゃんはハイハイをしないことがほとんどです。四つん這いの姿勢にならず、座ったまま移動するのが特徴だと言えるでしょう。

立とうとしない

シャフリングベビーの特徴としては、立とうとしないということも挙げられます。赤ちゃんには、足裏を床につけるという自然な本能があります。従って、まだ歩けない赤ちゃんでもつかまり立ちはできる場合が多いですよね。例えば、赤ちゃんを持ち上げて床に足を近づけた場合、足裏を床につけて立とうとするのが一般的です。一方で、シャフリングベビーの赤ちゃんは床に足をつけようとしません。持ち上げて足を床に近づけても、空中で立っているような状態になるのが特徴です。

歩き始めが遅い

シャフリングベビーの場合、歩き始めが遅いという特徴もあります。一般的に、赤ちゃんが歩き始めるのは1歳前後だとされています。ハイハイをするのと同時につかまり立ちを覚え、だんだんの歩けるようになっていくことが多いでしょう。一方で、シャフリングベビーの赤ちゃんの場合、2歳頃まで歩き出さない子もいます。つかまり立ちもしないという特徴があるため、歩き始めるのも遅いと言えるでしょう。

寝返りをしない

シャフリングベビーの赤ちゃんは、寝返りをしないことも多くあります。寝返りも、多くの赤ちゃんが自然に行うようになる行動の1つですよね。背中や腰の運動機能が発達することで、自然と体が回転するようになるからです。一方で、シャフリングベビーの赤ちゃんは寝返りをほとんどしない、または全くしないということがあります。とは言っても、全く寝返りをしなくても発達に影響が無いこともあります。シャフリングベビーの特徴の1つとして理解しておくと良いですね。

うつぶせが苦手

シャフリングベビーの場合は、うつ伏せが苦手だという特徴もあります。ハイハイをする前の赤ちゃんが、うつ伏せの状態で移動しようとするのはよくある光景ですよね。うつ伏せの状態で遊ぶ赤ちゃんも多くいます。一方で、シャフリングベビーの場合はうつ伏せを嫌う傾向にあります。ハイハイをしない原因として、そもそもうつ伏せの状態が苦手だということも考えられますね。仰向けの状態を好むために、寝返りを打たないということも考えられるでしょう。

シャフリングベビーの赤ちゃんと接するときの工夫

うつぶせの練習をする

シャフリングベビーの赤ちゃんと接するときは、うつ伏せの練習をしてみるのがおすすめです。シャフリングベビーの特徴として、うつ伏せの状態が苦手だということは上記で説明しました。うつ伏せを克服することによって、ハイハイをしたり寝返りを打てるようになったりもするかもしれません。具体的は、赤ちゃんを抱っこしたまま、仰向けに寝てみてください。赤ちゃんは体が密着した状態でうつ伏せになれるため、普通のうつ伏せよりも安心感を得やすくなりますよ。

おもちゃを使ってみる

シャフリングベビーの赤ちゃんと接するときには、おもちゃを使ってみるのもおすすめです。例えば、赤ちゃんが少し手を伸ばせば届く距離におもちゃを置きます。手を伸ばしておもちゃを取るように促し、だんだんとおもちゃを遠くに置いていきましょう。自然とお尻を持ち上げるようになることがありますよ。赤ちゃんを椅子に座らせ、テーブルの上で行うのも良いでしょう。椅子の上では座ったままの移動ができないため、効果的にお尻を持ち上げる練習をすることができますよ。

後ろ側から声をかける

シャフリングベビーの赤ちゃんには、後ろ側から声をかけてみるのもおすすめです。シャフリングベビーの場合、座った状態を維持したまま移動したがる傾向にあります。一方で、赤ちゃんは声をかけられた方向に体を向けようとしますよね。後ろや左右など、異なる方向から声をかけることで体を動かす練習になりますよ。すぐにハイハイやつかまり立ちができるようにはならないかもしれませんが、手や膝をついて移動するのには効果的だと言えるでしょう。

腰を支えてあげる

シャフリングベビーの赤ちゃんに対しては、腰を支えてあげるのも効果的です。座ったまま移動したり、つかまり立ちが苦手な場合は、お尻を持ち上げる練習が必要ですよね。初めは腰が下がってしまって上手く立つことができないかもしれません。四つん這いの姿勢になるにも、お尻を持ち上げることが必要です。腰を支えてあげることで、それらの姿勢が取りやすくなりますよ。赤ちゃんを持ち上げて立たせるときに、腰もしっかりと支えてあげましょう。だんだんと自分で立ったり、四つん這いの姿勢になったりすることができるようになってきます。

シャフリングベビーだと思ったら

過度に心配しない

自分の子供がシャフリングベビーの場合、発達に問題があるのではと心配してしまう人もいますよね。しかし上記で説明した通り、シャフリングベビーと発達障害は必ずしも関係があるわけではありません。シャフリングベビーだとされる赤ちゃんの多くが、2歳頃には立つことを覚え、その後も問題なく成長していきます。シャフリングベビーだとわかっても、過度に心配しないようにしましょう。その他に気になる症状がないか、様子を見るようにしてくださいね。

必要に応じて専門機関を受診する

シャフリングベビーだとわかった上で、他にも気になる症状がある場合は専門機関を受診するようにしましょう。先程説明した通り、シャフリングベビーの多くは障害とは関係の無い赤ちゃんです。一方で、言葉の発達や他の運動機能にも問題がある場合は注意も必要でしょう。赤ちゃんの様子をしっかり見て、必要に応じて病院を受診してください。診断を受けることで、障害の有無や今後の発達過程について説明してもらえますよ。

まとめ

シャフリングベビーについて適切に対処しよう

ここまで、シャフリングベビーの特徴や原因、接する際のポイントについて説明してきました。シャフリングベビーとは、ハイハイをしないという特徴を初めとして、様々な症状が見られます。発達の時期や順番が異なるだけの場合も多いので、過度に心配しなくても大丈夫ですよ。接する際のコツを理解して、必要に応じてうつ伏せやつかまり立ちの練習をするようにしましょう。シャフリングベビーの特徴を理解して、適切な対応を取れると良いですね。